稲刈り~籾摺り、米出荷の時期には、モミ搬送機、もみ殻コンテナ、コンバイン、籾摺機、米選機、出荷用パレット等々作業のための機械や道具で小屋の中が手狭になります。
作業に関係ない機械や道具、資材は一旦別の場所に移動してやらないと作業ができません。
特に籾摺り時には、余った肥料は別の小屋に移動、コンバインは小屋の外、耕運機も小屋の外、動力散紛機はブロワーとして使うので一旦小屋の外、モミを乾燥機に運ぶグレンタンクは車庫の自家用車駐車スペースと入れ替え、もみ殻コンテナは小屋と車庫の自家用車の駐車スペースとを行ったり来たりと何かと不便です。
前々から、もっと収納のためのスペースが欲しいと思っていました。
サイクルハウス、ガレージハウス
サイクルハウスと言う商品があります。本来は自転車やバイクを雨風よりしのぐ商品ですが、物置としても使えます。ガレージハウスと呼ぶこともあるようです。
農機具や道具、小屋の資材を保管しておく一つの方法です。
ただ、心配な点もあります。
ガレージハウス、サイクルハウスの対候性、耐久性
車庫や小屋ではしっかりとした屋根や壁で雨風、寒暖の変化を和らげてくれますが、サイクルハウスの屋根や壁は1mm厚に満たないシートなので、日光、紫外線によるシートの劣化や破れ、破損が想定されます。
入口に付くファスナーは雨風からハウス内の物品。資材を守ってくれます。入口ファスナーの使用頻度は人それぞれですが一旦ファスナーが壊れてしまうとサイクルハウス内の物が風雨にさらされ故障したり、使用できなくなったりすることがあります。
雨
ファスナーが壊れて入り口を開けっぱなしにしておくと雨が進入して肥料などの湿気を嫌う資材をダメにしてしまう事があります。
シートの素材や耐久性によっては雨漏りしたりすることがありそうです。
強風
ファスナーが壊れて入り口を開けっぱなしにしておくと強風でシートやサイクルハウス自体が飛ばされてしまう可能性が高くなります。
入口のファスナーを閉めてもサイクルハウスは強風に弱いです。
1980年代の話ですが、自動車用のパイプ車庫を建てたのですが、強風により隣の田んぼまで飛んでってしまった事があります。
1980年当時に比べパイプ車庫やガレージハウスの強風対策は進化していると思いますが、過度の期待はしない方がよさそうです。
積雪
1mmに満たないシートで覆われたサークルハウス、ガレージハウスでは積雪に注意が必要です。
サイクルハウス上部はたるみができやすく積もった雪が残りやすい。
たるみが増大➡積もった雪が残りやすいを切り返します。
最悪、ガレージハウスが倒壊する場合もあります。
小まめに天井の雪を取り除いたり、屋根部分を補強してたるみを減らす対応が必要です。
サイクルハウスの強度
鉄フレーム
鉄フレームは丈夫ですが、錆びには弱いです。
アルミフレーム
アルミフレームは軽くて錆びに強いです。
反面、フレーム強度には不安が残りそうです。
シートの材質・生地・加工
ターポリン生地
ターポリンとは、ポリエステル製フィラメント糸でできた基布をポリ塩化ビニルでラミネートした生地です。防水性、防汚性が高く、安価でカラーバリエーションも多い生地です。
引用:未来テクノ株式会社
ターポリンは、布や塩ビシート単体よりも耐久性が高く丈夫で、防汚性にも優れています。
他の生地よりも耐久性が高い。野外での耐用年数は数年程度と言われる。
生地の厚みは0.3~0.5mm程度、500g/㎡と他の生地に比べ重く、強風時にあおられやすい。
メッシュターポリンは、強風時にあおられやすい一般のターポリンの欠点を改善したもの。生地に細かな穴が開いているらしいが、逆に雨漏りが心配。メッシュターポリンは、風の強い高所、建築現場などに使用されるらしい。
オックスフォード生地
縦糸と横糸を2本ずつ交互に交差させ平織りにした生地。
300D、600Dなどと表記しD(デニール)の数が大きいほど太い糸を使用しており、強度、耐久性が高い。
ポリエチレン(PE)
ポリエチレン。低コスト。軽量性と強度のバランスがよく、吸水性が少ない。
熱や火に弱い。
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル加工(PVC)
家庭内の水道管にも使われる素材で安価で高耐久。
最終的に私の選んだサイクルハウスは
自転車3台分のスペース、シートの素材はターポリン生地、色は自ずと茶色になりました。
メーカーは南栄工業です。
南栄工業のサイクルハウスは、バリエーションが多くあります。大きさ、耐久性、予算に応じて色々と選べます。
シートが破れたりや連結部品などが破損した場合でも、部品が別途単品購入できるので、長く使えそうだったから南栄工業のサイクルハウスを選択しました。
試してはいませんが、低価格のサイクルハウスを買ってお試しした後、シートだけ張替える事も可能かもしれません。
コメント