12月に入り、家での報恩講(ほんこさん)の準備を始めて、今日で3日目、当日である。
線香立て(香炉)の灰が汚くなってきている。
前回は時間の都合で断念したのだが、金はないけど時間は少しあるので自分で作ってみる事にした。
用意したもの
材料
わら
わらを燃やす受け皿
着火マン、マッチ
「ふるい」
すり棒(わらをつぶすもの)
灰入れ
新聞紙(不要な灰をいれるもの)
代用品
(紙でもいいかも)
昔のブリキで作った米物の蓋
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ゆでソバの水切りザル
近くにあった鉄の棒
昔の煙草入れセットの灰入れ?
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手順
わらを1~2にぎり用意する
初めての事なのでどれくらいの量のわらが必要かわからなかったので、とりあえず、2握り分用意した。燃え残ったわらの量を見て香炉の中の灰の一部を入れ替えるか、全部入れ替えるかを判断する事にした。
結果的には3つの香炉のそれぞれ80%くらいを入れ替えた。
受け皿にわらを入れ燃やす
わらを燃やした後、ふるいで細かく選別するので、地面でじかに燃やすともう一度集めなければならないため面倒になるのを防ぐためだ。
おっさんの場合、何かないかと思案のあげくたまたま外にあった(今は使われてない)昔米びつとして使っていたものの蓋を使った。大きさ、深さ、燃えにくさがちょうどよかったので、ブリキの米びつの蓋を使った。
燃え尽きた後の灰の色は、予想していた灰色ではなく、黒っぽい色になっていた。どうすれば灰色になるかわからないまま、時間もないのでとりあえず作業を進めることにした。
燃えたわらをスプーンで「ふるい」に入れる
受け皿の中で、灰入れの上にふるいをのせて、燃えたわらをスプーンでふるいにいれる。受け皿のなかでふるいにかければ、灰入れからはみ出した灰がまた受け皿に戻り、灰の無駄が無くなるためだ。
ふるいで何か良いものはないかしばらく悩んでしまった。すぐに思いついたのは茶こしだった。しかし、大量に作れないし、口の中に入るものなので衛生的にも気になる。
蕎麦やうどんをゆで、湯を切るときのザルは茶こしより目が粗いが大量に作れるので湯切り用のザルを使う事にした。衛生面での心配は、あとで洗うし、「まあー、いっか」
今回は にわかしのぎでそばの水切りザルを使って香炉で使う綺麗な灰を精製したわけであるが、仏具屋さんでは似たようなものが商品として売られている。
本来は香炉の中に混ざった線香の燃えカスや沈香(じんこう)を取り除く灰ふるい器として使う物。
わらを燃やした後、この灰ふるい器で綺麗な灰を作れるかと思う。
ふるいの中のわらをすり棒ですりつぶす
すり棒は近くにちょうどいい鉄の棒があった。片方は棒状でもう反対側は丸くなっている。この丸い部分で灰を細かくすりつぶすことができそうだ。
すり棒として使った鉄製の棒
ふるいと受け皿の中のすり棒
実際にすりつぶしてみると、綺麗にすりつぶせて、すりつぶせない残りかすは少量しか出なかった。
すり棒ですりつぶしてふるいにかかった細かい灰は灰入れにたまってゆく。
不要な灰を香炉からスプーンで取り出す
新聞紙を用意しておき灰入れの中の灰の量を確認しつつ、不要な灰を香炉からスプーンで取りだし、新聞紙に乗せる。この古い灰は後で捨てる。
灰入れにたまった灰をスプーンで香炉に入れる
灰入れの中の新しい灰を各香炉にスプーンで移し替える。
古い灰の処分、後片付け
灰が黒っぽかったのは
わらを燃やした後、黒かったのは炭だったからだろうか。
そういえば、炭、木炭、まめ炭(今はみかけない)は、燃え尽きると白くなっていた。
モミ殻を燃やした時も、黒いものあったが、白い灰になっていた。
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わら灰は仏具屋さんで売っている。
見慣れた些細なものでも、いざ自分で作ろうとなると、手間暇がかかるものです。
全てのものとそれに携わった人々に感謝!
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