腕時計の電池が切れた。
以前だったら、時計屋さんや、ホームセンターで電池交換をお願いするしかなかった。
しかし、今回は違う。別の時計の電池交換で時計修理工具セットを既に手に入れている。
以前の時計は裏蓋をこじ開ける方式で専用のヘラで裏ブタをこじ開けて電池交換を行った。
今回の時計は裏蓋6カ所にくぼみがある。
6カ所にくぼみのあるタイプはおそらく、防水機能を持たせるために、ゴムパッキンを使用して、ある程度の力で押さえつける必要があるのだろう。そのため裏ブタは溝の入ったねじ込み式で、簡単に取り外せないようになっているのだと、おっさんは思う。水漏れで、時計がとまったりしたら、補償の問題も出てくるので、「素人には開けさせない」考えなのであろう。
裏蓋(うらぶた)をこじ開けるだけのタイプに10気圧防水とうたった腕時計はおそらくないはず。
ダイバーズウオッチともなると、さらに水圧がかかるのでゴムパッキンと数カ所のくぼみのある裏蓋が使われているようだ。
ダイバーズウオッチの絵
腕時計の電池交換に使用する工具は3点支持オープナーです。スクリューバックオープナーとも呼ばれるらしいです。100均などでは2点指示のオープナーも売っているようです。100円ではなく400円位で売られているようです。
内容今後の事もあるし、3点指示の方が
- 力がかかりやすく、
- 工具が滑ったために腕時計に傷がついてしまうような事故も減るのでは
と思い3点指示のスクリューバックオープナーも入った専用工具セットを購入しました。
セット購入なので、色々なタイプの腕時計に対応出来て、総合的にはお得感があります。
スクリューバックオープナーの使い方
スクリューバックオープナーには2つのダイヤルがあります。
1つのダイヤルは同時に2個のビットを動かします。ここでは2点調整と呼ぶことにします。これにより2個のビットの間隔が狭くしたり広くしたりり調整する事が出来ます。(図では上下の矢印方向)
もう1つのダイヤルは2個のビットと1個のビットの距離を狭くしたり広くしたり調整する事が出来ます。1点調整(図では左右の矢印方向)
これらの調整によって、3個のビットを腕時計の裏蓋6カ所のくぼみのうち3カ所に密着させることができます。
作業手順
スクリューバックオープナーにビットを装着
ビットはスクリューバックオープナー本体に装着して使用する。
まず、腕時計の裏蓋(うらぶた)のくぼみの形状に近いビットを選ぶ。
ビットには、●、▲、■、半月型など何種類かある。
今回、裏蓋のくぼみが ■の形状をしているので、■のビットを選んだ。
3点指示オープナーなので、3カ所に同じ形状の■のビットを装着する。・
スクリューバックオープナーの2カ所を調整
先に2カ所のビットの間隔をダイヤルを回して調整する。
スクリューバックオープナーの残り1カ所を調整
次に残りの1カ所のビットの位置を調整する。
裏蓋にスクリューバックオープナーをロックして回転する
回転中にロックが外れやすいので回す力だけでなく、時計の裏蓋を押す力も加えながら回転すると楽かもしれない。
古いバッテリーを取り外す
新しいバッテリを取り付ける
今回はボタン電池 型番 SR927SW を買って取り付けた。急いでたので、近くのホームセンターで買ったら税込み600円以上した。ネット通販の方が安く手に入ると思うが急を要する場合はやはり、地元で購入。
内部のほこりや、油脂を取り除く
ホコリや、ごみ、裏蓋周囲の手の油や油脂を取り除きます。
セロハンテープやエアーダスターなどを使うと便利です。
スプレー式エアーダスターは精密機器にはちょうど良い風圧です。本格的なコンプレッサーを使ったエアダスターは強力にチリ、ホコリを飛ばしてくれますが、風圧が強すぎて、中の部品やネジまで飛ばしてしまいそうです。
動作確認をして裏蓋を締める
新品のバッテリーが不良品であるとか、バッテリ―とは別の原因で腕時計が止まってしまう場合もあり得るので、念のため秒針が動いているかなどの動作確認を行います。
スクリューバックオープナーをつかって裏蓋を占めて作業終了
なお、腕時計の裏蓋を開ける自身の無い方、高級時計に傷をつけるのが怖い方はプロに任せるのが良いかと思います。
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