引き戸の動きが渋くなってきた。
引き戸を持ち上げレールから外して色々試して元に戻してみると、状況が悪化。全く動こうともしない。
よく見てみると、脱輪どころか戸車が脱落して、レールのそばに横たわっていた。完全に脱落してしまっている。引き戸を持ち上げた時にフリーになっている戸車が脱落したのであろう。鉄道車両の台車が本体の重量で固定されてるように見えるのと同じように。
早速、修理する事にした。
まずは、戸車の清掃から
ごみや砂埃をとる。戸車はステンレス製なので水洗いした。
さらに、洗浄剤をかける。
戸車の滑車に固着しているものも布でこすり取った。
取り付け
戸車には取り付け用のネジ穴、クギ穴があいているけれど、今回の引き戸には釘やネジでとめた跡は付いていなかった。
代わりに高さ調整用の木片が近くに落ちていた。
戸車のステンレスフレームの一部(4カ所)が木に筋状に食い込んでいる。高さを調整するために、故意に食い込ませたのか、引き戸の重みで食い込んだのかは不明である。
高さ調整
一番の難関は戸車の高さ調節だ。
とりあえず、戸車の先端と引き戸本体端との距離Aを数ミリ程度にして調整を行った。
高さ調整にかまぼこ板を活用
引き戸本体より戸車をある程度はみ出さないと引き戸本体が地面に接触してしまうので戸車に厚さ2~6mm程度の木片をかまして高さ調整をする事にした。
木片には棒アイスの棒も使ってみたが、今回はかまぼこ板を利用してみた。所定の大きさと厚みにするには、ノミを使うと便利だ。
戸車の固定には両面テープを使用
戸車を固定するにはクギやネジを使うのが一般的かと思うのだが、今回は両面テープを使う事にした。
2週間くらい前にも引き戸の戸車交換をした。その時も釘やネジが使われておらず、手抜きなのか、理由があってなのか気になっていた。今回も戸車の固定にクギやネジが使われていなかったので戸車が脱落してしまった。ただ、クギやネジを使うとやり直しが困難だし、周囲がもろくなってしまいそうである。
何か別の方法で戸車を引き戸に固定する方法がないかと考えてみた。
そう、両面テープがあった。
両面テープならある程度やり直しができそう。
経年劣化しても、テープを綺麗にはぎ取れば、周囲がもろくなることもなく、また修理ができそうである。
数ミリの高さ調整の中で両面テープの厚みの影響が気になるところで歩けれども、金づちで叩いてやれば何とかなりそうである。
金づちでたたく際にはかまぼこ板をかまして叩いてやればよい。都合の良い事に引き戸本体の溝幅がちょうどかまぼこ板の厚さと同じくらいなので、かまぼこ板をあて木として使える。
あて木や両面テープで想定より戸車が出すぎた場合はかまぼこ板をあてて強めに叩いてやれば、ある程度凹んでくれるので、あまりシビアに考えなくてもよかったかもしれない。
とりあえずできた。確認してみる。
予想に反して1発できれーに引戸の開閉ができた。
まとめ、ポイント
引き戸本体より数ミリ程度戸車が飛び出すように高さを調整する。
戸車の高さ調整用にかまぼこ板を利用。
かまぼこ板は、高さ調整で金づちを使う時のあて木として使える。
引き戸本体と戸車の固定に両面テープを利用。
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